相手の心を知れば、理解しあえます

ウエイト版の【力】はとても優しい絵が描かれていますが、たくましい男性がライオンと戦っている姿や、女性がライオンの口を開けようとしている姿などカードによって様々です。
日本語のタイトルも【力】【剛毅】【勇気】【調教師】【女力士】など様々で、もちろんそれによってカードの解釈も変えなければなりません。

【力】は対人関係のあり方を教えてくれます。どんなに強そうに見える相手でも、相手のことを知り、相手の望んでいることが分かれば理解しあえます。それは戦略ではなく、自分の持っている能力をただ出すだけで可能です。
それは恋でも同じです。どんなに高望みだと思える相手でも、相手の望んでいることを提供できれば、必要とされる存在になれます。

マルセイユ版では11番目のカードになります。(【力】と【正義】が入れ替わっています。)

絵の解説

広い野原で無限大のマークを冠した女性が百獣の王であるライオンを優しくなでています。

ライオンと女性。どう考えてもライオンの方が力が上です。
しかしなぜかあなたはライオンを優しくなでています。
そしてライオンはしっぽを巻いてあなたに甘えています。
ライオンは百獣の王ですが、百獣がいなければ王にはなれません。
この広い野原で彼はたったひとりで過ごしていました。
とても寂しかったことでしょう。
そんな彼にはあなたが必要だったのです。
実りも無く、潤いも無い野原でたったひとりで過ごしていた彼には、あなたが必要だったのです。

そんな寂しいライオンでも、銃や槍を持って接したら、牙を剥いて攻撃します。
でも、ライオンはあなたと仲良くなりたかったのです。
あなたはそれを分かっていたので手を差し出しました。
あなたはライオンを手なずけようとしたのではありません。
彼にとってあなたは必要な存在であり、彼はあなたに甘えたかったのです。
あなたは自分の優しさに従って、ただ手を差し出したにしか過ぎません。

なぜあなたにはそれができたのでしょう。
あなたは自分の能力、優しさを信じています。
頭上の無限大のマークはあなたの自信の表れです。

正位置 : 受け入れて、相手に合わせてみましょう

相手の求めていることを知って優しく接すれば、どんな相手とでも理解しあえます。
優しく自然に対応することで大きな力を発揮できます。
受け入れましょう。そして相手が何を求めているのか探りましょう。
恋の主導権を握りましょう。でも、相手には自分が主導権を握っていると思わせながら。

逆位置 : あなたが必要だから、あなたがそこにいるのです

外見だけで相手を大物だと思ってしまい、気持ちが弱くなっています。
行動する前から逃げ腰なら成功しません。
惚れたもん負けです。
相手にとってあなたが必要だから、あなたがそこにいます。自分の優しさを信じましょう。